福岡県宇美町の取組:休日の部活動を地域移行


福岡県糟屋郡宇美町では令和3年度から、教員が行っていた休日の運動部活動を、地域のスポーツクラブ等の外部団体に移行する準備を進めています。宇美町の取組を取材しました。

宇美町はNPO法人ふみの里スポーツクラブと委託契約を結び、宇美町にある3つの中学校の運動部活動の地域移行実証事業をスタートさせました。このプロジェクトでは、ふみの里スポーツクラブが部活動の休日運営を主体とし、地域指導者が指導を行っています。令和4年度には各校1部活動(計3部活動)、5年度には各校2部活動(計6部活動)にまで拡大されました。

実証事業を通して行われた教員向けのアンケートでは、休日も部活動指導を希望する・指導をしてもいい教員は約3割、残りの7割の先生は休日には休みたいとの回答が寄せられました。これにより、休日の部活動指導を希望する教員の在り方が検討事項にあげられました。そのほかにも、運営費用や保護者の費用負担についても課題とされています。

部活動に対しての意識は生徒とその保護者の間にもギャップがあることが明らかになりました。生徒たちは特に勝敗にこだわらず、友人たちとの関係構築や運動機会を求める一方で、保護者は勝利体験を重視し、そのための努力を経験させたいという意向があります。

今後子供たちのスポーツ環境の整備のため、生徒、保護者、学校やスポーツクラブの思いを取り入れ、地域全体で部活動の地域移行を進めていく必要があります。

部活commonでは、今後も宇美町の取組に注目し、今後もその動向を追いかけていきます。

参考
宇美町 運動部活動の地域移行に向けて
運動部活動の地域移行に向けて – 宇美町ホームページ (umi.lg.jp)


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